手持ち現金を持っているので全額現金で建ててしまった方が得か、それとも、あえて住宅ローンを利用して住宅ローン減税を受けた方が得か?そういう悩みを抱いている人の中にはいます。では、果たしてどちらが有利なのでしょうか?
全額現金で建てる場合は、①ローンがないので支払い利息はゼロ、②住宅ローン減税は全く受けられないので所得税は満額払うことになる…。という特徴があります。
次に、住宅ローンを利用して住宅ローン減税を受ける場合は、①ローンの利息が発生する、②住宅ローン減税が受けられるため所得税は減額あるいはゼロになることもある…。という特徴があります。
以上の2つを金額面で比較してみます。

よって実質利息負担は15年間で75万円となり、1年あたりの負担が約5万円となります。実質は利率0.333%で1500万円の借り入れを行っていると同様のことになります。
全額自己資金としてマイホームを購入すると、家計に残るお金が減少します。
1500万円の住宅ローンを組むことで、団体信用生命保険に加入が可能になります。何かご主人にあったときには保険で借り入れ金が相殺され借金がなくなります。あわせて家庭には1500万円の資金が残りますので心理的にも安心です。金利が急上昇するのであれば、その資金で繰り上げ返済で借り入れを無くすことも可能です。
性能の高い一定の認定住宅を建てる場合には投資型減税という制度があります。これはローンの有無に関係なく、所得税が最大65万円が還付される制度です。
住宅ローン減税ではローン利息のほうが減税額より多くなるのが一般的ですが、ローンを利用しない場合の投資型減税では利息が発生しないため、減税額はそのまま手元に残ることになります。
どちらの選択肢を選ぶのかは皆様次第です。ぜひシミュレーションしておきましょう。