プロフェッショナルアドバイス

住宅FPプロフェッショナルアドバイス

今回の内容は「失敗しない家づくり」のうえでとても重要な部分です。
すでにご相談中の方は、しっかりとシミュレーションをして
具体的な数字による再確認を!

「借りられる金額」と「返せるお金」はまったく別物

営業マンから自分の年収なら絶対大丈夫と
言われたけど本当かな…?

大丈夫

そうよね…なんか不安だわ。

ちょっとまってください!

家づくりで失敗しないためには、年収から見た借りられる金額より
いくらまでなら無理なく返せるかの方がとっても重要なんです。
借りられる金額というのは、お客様の年収だけを見て計算した
銀行が貸してくれるローンの上限金額のことです。
よく年収だけ聞いて「お客様なら大丈夫です!」と言われるのはこちらですね。

一方、無理なく返せる金額はお客様それぞれの生活をベースに、

実際にいくらまでなら毎月銀行に返済できるか

を基準にして計算した、借りても大丈夫なローン金額です。

シミュレーションしてみよう

A さん家族(共働き、子供が1 人)のケース

年収基準と返済額基準の2つの予算が計算できる
例えば、税込み年収が夫500 万円、妻300 万円、子供が1 人の共働き家庭で、 実際に無理なく毎月支払える金額を13.5 万円、ボーナス払いはせず、頭金 は200 万円とします。返済期間は35 年で、あとの借り入れに関する項目は 一般的な数字で見てみましょう。

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2つの予算の差に注目

結果は年収から見た予算だと、銀行からは5,646 万円まで借りることができ、諸経費や頭金を含めると5,610 万円の住宅まで買っても大丈夫!となります。一方、実際に毎月の返済できる金額から見ると、銀行から借りるのは4,628 万円までにした方がよく、諸経費・頭金なども含め実際に購入できる住宅の金額は 4,633 万円が上限になることが分かります。

2つの予算の差に注目 購入できる住宅金額の差は977 万円、なんと1,000 万円近くになりました!
もし年収基準の借りられる金額で予算を進めてしまったら、月々の支払が難しくなり破綻にまっしぐらです。

続いて、もう1 つのケースを見てみましょう。

B さん家族(共働き、子供が2 人)のケース

無理なく返済できる金額が変わる
先ほどと年収や頭金の条件は同じですが、子供の人数が1 人から2 人に変わりました。子供の人数が増えるので、無理なく返済できる金額も変わり、毎月12 万円とします。

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家族構成ライフスタイルなどで予算は変わる
そうすると…
年収から見た予算は先ほどと変わりませんが、毎月返済できる金額から見たローン金額の上限は4,628 万円が4,114 万円に、購入できる住宅は4,633 万円が4,140 万円に変化します。

なるほど!こんなアドバイスはじめて聞いたよ。
これなら自分でも納得いく選択ができそうだ!

これなら将来の生活設計が組めそうね♪

まとめ

  • 予算の考え方は 年収基準の「借りられる金額」
    返済額基準の「無理なく返せる金額」がある
  • 「借りられる金額」は「無理なく返せる金額」より大きくなる傾向があり
    年収だけで判断するのは非常に危険!
  • 「無理なく返せる金額」は家族ごとに異なるので
    納得できるまでシミュレーションすることが重要

より良い将来設計のためにも
納得いくまで シミュレーション してみましょう

よい家づくりを!